今回は、脂肪を効率良く燃やすための「ポイント」を解説します。
せっかくダイエットをするのであれば、賢く効率良くやりましょう!
まずは、私たちの「身体が動くしくみ」をざっくりとまとめていきます。
身体が動く仕組み
私達が動く(生きていく)ためには
“エネルギー” が必要です。
エネルギーを生み出すことで
「心臓を動かす」
「体温を上げる」
「歩く」
「走る」 ・・・などができます。
動きが小さければ「少ないエネルギー」で十分ですし、
反対に、動きが大きくなるほど「多くのエネルギー」が必要になります。
さて、私たちが動くためのエネルギー。これは何から作り出されているのでしょうか?
体内にはエネルギーの ”もと" がいくつかありますが、
メインとなっているのが「脂肪(脂質)」と「糖(炭水化物)」です。
そして、重要なのが、
これらのエネルギーの ”もと” は、身体が状況に応じて使い分けている、という点です。
「どんな時に、何がエネルギー源として選ばれるのか?」
を知るために、代表的なエネルギー源である「脂肪」と「糖」の特徴を、それぞれみていきましょう。
エネルギー源としての「脂肪」の特徴
特徴① エネルギーを生み出すまでに時間がかかる
脂肪は、エネルギーへと変わる過程で、何度も何度も「分解」を繰り返す という特徴があります。
そのため、パッ💡と素早くエネルギーを生み出すことができません。
一度に多くのエネルギーを必要としている動き(きつい運動)には対応できないのです。
得意なのは、ゆっくりとエネルギー補給が可能な動き(余裕のある運動)です。
特徴② 「酸素」が必ず必要
脂肪がエネルギーへと変わるためには、「酸素」が欠かせません。
酸素無くして脂肪は燃えないのです。
酸素を取り入れる、つまり 呼吸がしっかりできる状態の動き であれば、脂肪をエネルギー源として活用することができます。
エネルギー源としての「糖」の特徴
「脂肪」の特徴と比較しながら、解説していきます。
特徴① エネルギーを生み出すのが速い
脂肪に比べ、糖は 少ない分解・短い時間 でエネルギーを生み出すことが可能です。
エネルギーの補給が早く必要な運動(ちょっときつい動き)にも対応可能です。
特徴② 酸素は、あっても無くても対応できる
糖は、酸素があっても無くても、問題なくエネルギーに変換することができます。
「呼吸がしっかりできる動き」から、「呼吸が少し苦しくなる運動」まで、
多くの場面で糖をエネルギーとして活用することができます。
まとめ
「脂肪」と「糖」の、エネルギー源としての 特徴 を図にまとめてみました。
<図の補足説明>色が濃いほど、使用率が高い
図からわかること
「脂肪」は、
✔️運動強度が低いほど、使用率が高い
✔️呼吸が苦しくなるほど、脂肪の出番は減る
✔️「呼吸」と連動している
「糖」は、
✔️運動強度「低」から「高」まで、幅広く対応できる
✔️運動強度が高いほど、使用率が高い
✔️「呼吸」と連動していない
そして、「脂肪」と「糖」は、
✔️多くの場面で 同時に エネルギー源として使われている
ということがわかるかと思います。
脂肪と糖、それぞれの特徴を生かしながら、割合(パーセンテージ)を変えてエネルギー源となっているのです。
ちなみに、安静時の割合は「脂肪が70%、糖が30%」と言われています。
脂肪を効率良く燃やす方法
脂肪が燃えやすい運動を選択する
これ一択です!
脂肪を使う「率」が高いのは、安静にしている時ですが、
そもそも安静時の消費カロリーは低すぎます。
脂肪燃焼に必須のポイント ”呼吸がしっかりできる動き” の範囲内で、高めの強度を選択していきましょう。
具体的には
歩いても、走っても、泳いでも、ダンスしても・・・なんでもかまいません。
ご自身にとって、「呼吸がしっかりできる」運動 であればOK です。
というのが目安です。
お好きな運動、続けられそうな動作をぜひ選んで継続してください!
※本文は「ダイエットのしくみが大まかにイメージできる」ことを目的としており、正確性に欠ける表現がございます。