
「消費カロリー」が気になる・意識している、という方は年齢問わず多いのではないかと思います。
運動指導の場でも、話題に上がることが度々あります。
今回は「脂肪を落としたい!」と願う方の立場から、
消費カロリーとは何か?重要視した方が良いのか?といったことについて解説をしていきます。
何が消費されても「消費カロリー」
私たちが活動していく上で必要なのが「エネルギー」。
その単位のひとつが「カロリー」です。
そして、消費されたエネルギー量が「消費カロリー」です。
「エネルギーの材料」になっているものはいくつかあります。
「脂肪」や「糖」、「タンパク質」などです。
これら材料に関係なく、エネルギー消費されればすべてまとめて「消費カロリー」なのです。
ですので、例えば「100㎉消費した」としても、「脂肪が100㎉分落とせた」ということではない、ということになります。

消費カロリーはあくまでも「概算」
消費カロリーを正確に知ることは、実はとても難しいのです。
なぜなら、同じ動作を行ったとしても、その日の体調や身体の動かし方などでエネルギー消費量は変わるからです。
また、ジムなどに設置されている有酸素マシンですが、
表示される「消費カロリー」については、同じ運動を行ってもマシンによって数値が違う、ということも良くあります。
それは、各メーカーによって設定が少しずつ異なるためです。
数値はあくまでも「概算」、ということになります。
ダイエットに「消費カロリー」は重要ではない?
消費カロリーで脂肪の燃焼量はわからないし、数値も概算でしかない
ということで、結論としては
「消費カロリー」は、あくまでも参考値
として活用する程度にとどめておくことをお勧めします。
また、場合によりますが、消費カロリーを意識しすぎることで逆効果になることも考えられます。
それは、「早く脂肪を落としたいから、早く消費カロリーを上げよう」とすることです。
早く、短時間で消費カロリーを上げるには、強い強度の運動が必要です。
(歩くより、走った方が消費カロリーは早く上がりますので。)
ところが、脂肪燃焼に適しているのは強度の弱い運動です。
呼吸がしっかりできる運動が、脂肪燃焼の条件となります。(詳しい解説はこちら)
「一日でも早く脂肪を落としたいんだ!」とダイエットに意欲的な方にとっては、
むしろ消費カロリーを意識しない、という選択もあるでしょう。

※本文は「ダイエットのしくみが大まかにイメージできる」ことを目的としており、正確性に欠ける表現がございます。