

ダイエットに関することで、よく聞かれる質問の一つです。
テレビでも雑誌でも、スポーツトレーナーさん達があちらこちらで「痩せるためには基礎代謝を上げましょう!」と確かに言っていますね。
果たして、本当にそうでしょうか?
今回は、この話題を「整理」しながら、イメージがつかみやすいように解説していきたいと思います。
「基礎代謝」とは?
それでは初めに、「基礎代謝」についてまとめてみましょう。
基礎代謝とは、「生命を維持するために必要なエネルギー代謝」のことです。
心臓が動き、呼吸をし、体温を維持する・・・など、何もせずにじっとしていても、エネルギーは消費されていきます。これが「基礎代謝」です。
基礎代謝は、身体の「大きさ」によって違ってきます。
体重が40Kgの人と、体重100Kgの人。
100Kgの人の方が基礎代謝は高くなります。身体が大きい分、体温を維持するなどのエネルギー・パワーは、より多く必要になってきます。

エンジンをかけるだけでも、小型の軽自動車より大型トラックの方がパワーが必要ですよね。
また、基礎代謝は、身体の「中身」によっても違ってきます。
体重が同じ70Kgの方でも、脂肪でぷっくりとした人より、筋肉ががっちりついている人の方が基礎代謝は高くなります。
基礎代謝を「上げる」とは?
では、痩せやすい身体になるために基礎代謝を「上げる」とは、どういうことでしょうか?
先ほどお伝えした通り、筋肉ががっちりついている人の方が基礎代謝は高くなります。
つまり、「筋肉が増える=(イコール)基礎代謝が上がる」です。
ここに着目して「筋肉をつけて基礎代謝を上げましょう!」とおっしゃる方がとても多いです。
ところが残念なことに、筋肉1kgの基礎代謝量は「13Kcal」です。
筋肉を1kg増やしても、基礎代謝はたった13kcalしか増えません💧(ちなみに脂肪1Kgは4.5kcalです。)
しかも筋肉を1kg増やすには、かなりの努力が必要です。そうそう簡単に筋肉はついてくれません。体質にもよりますが、私的には脂肪を落とす以上に何倍も大変だと痛感しています。
基礎代謝を上げれば痩せやすい身体になる、の“からくり”
「基礎代謝を上げて、痩せやすい身体を作る。」
この主張をされている方々の話をよく聞いてみると、「基礎代謝」と「活動代謝」を一緒に合わせて説明されている方が多いようです。
「活動代謝」とは、その名の通り“活動している時”の代謝です。
基礎代謝を上げる(筋肉をつける)ためには、かなりハードな運動を行います。このハードトレーニングをしている時の代謝は「活動代謝」になります。
ハードに運動すれば、多くの方が痩せやすくなるのも当然かと思います。
もし、「基礎代謝を上げさえすれば痩せやすくなる」のであれば、たくさん食べて体重を増やせばよいだけです。
痩せやすい身体になるためには・・・
結論として、基礎代謝「そのもの」ではなく、基礎代謝を「上げるような運動」を続けることで痩せやすい身体になります。
ということで、痩せやすい身体になるためには・・・とにかく動きましょう!
動いて動いて「活動代謝」を上げていきましょう。
どんな小さな運動でも結構です。活動代謝量をコツコツ貯めていきましょう!
もし運動する習慣が身についてきたら、「筋肉が少しでも増えるよう」に重りを持つ運動(筋トレ)にも挑戦してみてください。

痩せやすい身体づくりのためには「活動代謝」を上げる!
とにかく動きましょう~!