といった言葉を、いろいろな場面でよく耳にします。
今回は、基礎代謝を上げると 本当に痩せやすい身体になれるのか?
について解説をしていきます。
「基礎代謝」とは?
基礎代謝とは、「生命を維持するために必要なエネルギー代謝」のことです。
例えば、心臓を動かす、呼吸をする、体温を維持する・・・など。
特に何もせず、じーっとしていてもエネルギー代謝は活発に行われています。
基礎代謝量には、個人差があります。
成人で、ざっくり1000~1500kcal/日 くらいですが、身体の大きさ(重さ)、筋肉量、年齢などで違ってきます。
身体の大きい(重い)人、筋肉量の多い人は、基礎代謝量が多くなります。
基礎代謝量を増やす方法
現実的に基礎代謝量を増やす方法としては
- 体重を増やす
- 筋肉量を増やす
です。
「体重」を増やすと、基礎代謝量は その体重に見合った分だけ、比例して増えるだけです。
一方「筋肉」は、脂肪に比べて 基礎代謝量が高いため、
脂肪ではなく筋肉を増やすことで基礎代謝量は 割り増しされる、ということになります。
「筋肉量」を増やせば痩せやすくなるのか?
それでは、基礎代謝量の高い筋肉を増やせば「痩せやすい身体」になるのか? というと、そこはちょっと微妙です。
<基礎代謝量>
筋肉 1kg … 13kcal/日 脂肪 1kg … 4.5kcal/ 日
基礎代謝量が高い、とはいっても ほんのわずか でしかありません。
がんばって筋肉をつけても、2kg増加で 26kcal、 3kg増加で 39kcal だけです。
残念ながら、「痩せやすくなる」ほどの数値ではないようです。
結論:痩せやすい身体をつくるには
痩せやすい身体をつくるにあたり、
筋肉量が「増えた」ことでの効果はわずかですが
筋肉量を「増やすための運動」は、大きな力を発揮します。
この筋肉を増やすための運動、これは「基礎代謝」ではなく、「活動代謝」になります。
活動代謝とは、まさに活動している時の代謝で、運動の他にも「歩く、座る、話す」といった 日常生活での動作 も含まれます。
活動代謝は、自分の意志で自由にコントロール可能ですし、動けば動くほど代謝量を増やすことができます。
活動代謝量を増やして痩せやすい身体をつくる!
「積極的に動く!」
これが痩せる・痩せやすい身体をつくるための極意です。
そして、「継続」が超重要です!
強度を上げるほど活動代謝量は増えますが、継続できなくては意味がありません、
そのためには、「今」よりも○○してみる を積み重ねていくことが大事です。
- 今よりも、少し長く歩いてみる
- 今よりも、ちょこちょこ動いてみる
- 今よりも、少し運動の密度を上げてみる など
運動習慣のある方は、基礎代謝が上がるような(筋肉が増えるような)運動を継続してみる。
運動習慣の無い方は、日常生活での動作をコツコツ増やしていく。
まずは積極的に動き、継続することで痩せやすい身体をつくっていきましょう。
※本文は「ダイエットのしくみが大まかにイメージできる」ことを目的としており、正確性に欠ける表現がございます。